「グッド・バイ」を読んでみたpart1
こんにちは。himayomibitoです。
今日は太宰治さんの著作「グッド・バイ」を読みました。
なぜこの本を読もうと思ったのか、2つの理由があります。
1つ目は、知人に勧められた大泉洋さん主演の映画「グッド・バイ」を見て原作を読んでみたいと思ったからです。というか、書店に行って太宰治さんの著作が原作になっていると初めて知って衝動的に購入したのです(笑)
2つ目は、以前読んだ本の中に、「良い本」を読みましょうとありまして。
「良い本」=「文学的な本」という安直な発想から読もうと思ったからです。
さてこの本は短編集で、戦時中・戦後間もないころに書かれたものです。また、太宰治が当時考えていたことが書いてあり、当時生きていた人たちはこういうことを考えていたのだな~と感じ取ることができる本です。今回は「グッド・バイ」「薄明」「苦悩の年鑑」「十五年間」を読みました。
「苦悩の年鑑」に「私には思想なんてものはありませんよ。すき、きらいだけですよ。」という記述があります。思想家が伝える思想発展の回想録にはドラマチックな展開が用意されているが、それはこじつけが多いからだそうです。
また、「私はサロン思想を嫌悪した」とあります。サロンを知識の淫売店とも言っています。サロンに通い、知識をもった気でいる半可通を量産しているということです。
このサロン思想の悪影響って、現代人にも言えますよね。YouTubeやネットの記事を見て、そこに書いてあるコメントを見て、それを他の人に自分の意見のように伝える。そんな半可通が多くなっているような気がします。
また、思想に執着しすぎるのも危険で
すよね。その思想が素晴らしいと思い、色々なことに当てはめてみるのはいいと思いますが、本来の意味を捻じ曲げてしまって何に対しても当てはめてしまう。これは、思想をもつことの弊害じゃないかな。。。
またこの本を読んでいると、大正デモクラシーなど学校で習った出来事について一般市民はどう感じているのかがよく分かります。
こういうことって、学校じゃ習わないですけど、知っていると過去の出来事をただ単語として「覚える」のではなく、ストーリーで覚えられていいですよね!!
ただ出来事を記憶していた昔の自分に、この本を紹介してあげたいです!!
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