【推し本】ルビンの壺が割れた

1 はじめに

 最近読んでとても面白かった本があったので紹介します!!
 ぜひ読んでみてください!!

2 本のタイトルと概要

 本のタイトルは、「ルビンの壺が割れた」です。

・ 大まかな概要

 物語は50代のかつて結婚を誓い合った男女のフェイスブックのやり取りで進んでいきます。いわゆる「書簡体物語」というタイプの小説です。

 

 

 はじめは過去の回想をしながら、「~だったね」「そうだったっけ?」みたいな感じで進んでいきます。ですが、物語が進んでいくにつれて、その会話の中に、「ん?」「どういうことだ?」という違和感が芽生えてきます。クライマックスではすべてそれが回収されます。。。

ページ数:170ページ

3 読んでみた感想

 この本、実は私が読む前に妻が読みました。その後、妻から「すぐ読んでほしい!」と言われて読んだんです。また、妻に「どんなジャンル?ミステリー?」と聞くと、「そのどれでもない」と言われて、より興味をもちました。

 

 

 読んでみると、最初は「よくある書簡体小説だな~」と思って読んでいました。しかし読み進めると、「なんでこんな発言をするんだろう?」「これはどういう意味だろう?」という違和感が積もってきました。

 

 

 そしてクライマックス。その違和感がすべて回収されます。特に最後の10ページはすごいです!あっという間に読んでしまいました!詳しく書いちゃうと、ネタバレになってしまいますが、本当にすごいんです!
 2時間かからずに読み終えてしまいました!

 

 

 また妻が言っていた「どんなジャンルでもない」というのは正しいです。この本は読んだ人によって色々な映り方をする本だと思います。

 

 

 最後に、この本のタイトルにある「ルビンの壺」とは、このような壺です。

ルビンの壺(ルビンのつぼ、Rubin's vase)とは、1915年頃にデンマークの心理学者エドガー・ルビンが考案した多義図形。

                                Wikipediaより

 「多義図形」とは、1つの図形なのに色々な見方ができるという図形です。例えばルビンの壺は、壺にも見えるし顔にも見えます。
 最後まで読むと、このタイトルほどこの小説に合うタイトルはないと思えます。

 ぜひ読んでみてください!!

 

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